「未熟な夫」と、どうつきあうの?

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ネットで気になった本を図書館で借りてきてもらいました
タイトルからも表紙からもわかるように、女性に向けて書かれた本ですね。

パパ:「図書館に行くけど、読みたい本あるならリストアップしておいて」

私:「あ、この「未熟な夫」と、どうつきあうの?っていうの」

パパ:「 やだ」

私:「そう、じゃ、いい」

という会話があったのですが、借りてきてくれたようです。
貸し出しの係りの人は女性だったそうで


著者:山崎雅保
発行:株式会社 リヨン社
タイトル:「未熟な夫」と、どうつきあうの?
ISBN:4-576-04081-2


さて、この本、心理カウンセラーの男性の方が書いていらっしゃいます。
カウンセラーになれる人って、どちらかというと女性的な思考が出来る方
ですよね。
本も読みやすかったです。


本の内容を少し紹介します。

カウンセリングを受ける人のほとんどが女性だそうです。
この辺も男性が成長できない原因と関係しているとか。
そして「未熟な夫」が日本には多いというのが実感だそうです。
そこで、悩める妻達に著者がどう対応したらよいのかをつづっているのが本書
です。

プロローグとして、「成長しない夫」に困っているあなたへが書かれて
います。

ここには、

「未熟な夫を許し愛し、子供を育てる気持ちで、夫のお母さんになってしまえば
よいのです。すると夫が育って大人になる。そうすれば、あなたも幸せになれま
す」
私もかつてはそんなお説教めいた気持ちで妻たちにアドバイスをしてしまった
時期がありました。しかし、数多くの妻達たちの嘆きを聞き続けているうちに、
すっかり気が変わりました。
夫のお母さんのつもりで過ごせば夫が育つ?大人になる?
そんなのウソだ!今は断言します。(引用)


このように書いてあります。
では、どうつきあえばいいの?と興味がでてきますね。

そして、ここには、「あなたの夫の未熟度」チェックという項目があります。
20項目書かれています。
例えば、
・彼は「親孝行」を何よりも大切なことだと考えている。
とかね。
笑っちゃいますよね、1項目目がこれだもの。
そんなに親が大事なら、結婚なんてするな!といいたい妻はおおいだろうね。
私も同感。


二項目目は、
・あなたが風邪などで寝ていても、彼はあなたの食事(も子供の食事も)
を作ってくれない

です。
あ、これはそのまま、うちのパパね。


いあや、このチェック項目、当てはまる夫はそれだけでやばいよね
というのがわかります。

ちなみに、著者は10プラスマイナス3を標準的な「未熟夫」と認定しています。

7個から13個。

え?13個って多くない?標準的って・・・
リストを見るかぎり結構ひどいけど、
どんだけ悩んでいる妻が多いんだとおもってしまいます。
私なら、13個もあったらとっとと離婚していると


チェック項目20個はブログでは紹介できないので、
図書館で借りるか、アマゾンとかで探してみてください。


ちなみに、パパは今の段階でゆるく判断すると、5個。
厳しいと、もう一個追加で6個かな。
あれ?未熟な夫に認定されない
あ、標準より少しマシというだけか


ちなみに、
結婚当初は・・・・12個でした

そりゃ、常時、離婚の文字が脳裏にあったわけだわ


おぉ!そっか、そっか、確かに
私はこの17年間で、この本に書かれている対応をしてきたんだなと
思いましたもの。

パパもずいぶん成長したんだねぇ。
やっぱり、悪妻のほうが夫は成長するね


この本で紹介されている未熟な夫のタイプ

1.いつも自分が一番でなければふてくされる夫
2.妻や子供の欠点ばかり指摘する夫
3.子どもにかかわるアレコレを、ほとんど妻まかせにする夫
4.仕事優先。仕事はすべての言い訳になると思っている夫
5.家事にまったくタッチしない夫
6.妻とも子どもとも、まともな会話をしない夫
7.何につけても力で押さえつけようとする夫
(引用)

これらのタイプに対し、本文では具体的な相談例をあげて書かれています。

この本では、男性の特徴についても言及しています。
「未熟な夫」が多いのは、男性のコミュニケーション能力の低さが関係しているということ。
家庭でもっとも重要なのはコミュニケーション能力だと
だから、苦手な男性は家庭での仕事から逃げてしまう傾向にあると。
つまり、自分にとって面倒なことはしたくないのが本音。
妻におしつけてしまえ!という自己中心的な考えで、甘えたまま年月を過ごしてしまう。
そして、妻の不満が限界なのを気づかずに、捨てられるケースがあるそうです


それに対し、妻は、妊娠、出産、育児、仕事といった環境の変化によって自然に
人間として鍛えあげられるそうです。
なんといっても、
「子供は母親の未熟を許してくれない」
そうです
うんうん、これはわかる。生まれる前から母親の都合は考慮してくれないものね。
育児=母親の自己犠牲で成り立っていますと断言できますから。
育児中の私の希望は、ゆっくりラーメンが食べたいでした。
あ、ゆっくりトイレに入りたいというのもあったかな

私は育児に比べたら、仕事のほうが楽だ!と宣言しています。
だって、仕事中は多少なりとも自分の時間がもてるでしょ。
お昼休みだって、ちょっとしたお茶タイムだってあるわけだしね。
仕事って、仲間もいるわけだし。
どんなに大変な仕事でも、孤独じゃないわけよ。
(私は一企業のサラリーマンだからね)


それに比べ育児は・・・・
私は仕事をしながらの育児だったけど、
仕事なんて今の会社じゃなくたってできるけど、
この子を育てる責任(命の保障)は夫以外の誰にも頼めないと思っていましたから。

そのプレッシャーたるや、どんな仕事よりも大きいです。
逃げれないからね。
同僚が育児のことを「24時間サポート窓口」と表現しましたよ。
なるほどぉ、その通りだわと思いました。
普通はシフト制でしょうが、母親は一人でやるんですからね。
ずるい夫は逃げてしらんふりなのでしょうね。
そりゃ、そのうち妻にも子供にも捨てられるわな。


「未熟な夫」=「未熟な人間」ということなんです。
そして、そんな夫に妻はどうやって対応するのか?

それは、妻が成熟した人間に成長し、夫を切り捨てる勇気を持つことらしいです。
夫に依存している状況では、夫に不満を言っても、
夫は「俺なしでは生きていけない」と思っているので効果がないそうです。

経済面で不安があって離婚を切り出せないという妻もおおいそうですが、離婚の
シミュレーションをしてみれば案外行政からの援助、実家からの援助などで
シングルマザーとしてやっていけるということがわかるので、心が軽くなり、夫婦間の立場も変わってくるそうです。

つまり、未熟な夫を変えようとするのではなく、まずは自分が変わりましょう!ということです。



夫婦の間は難しいですね。
この本にもありましたが、未熟な妻と未熟な夫でも上手くいっているケースはあるん
です。
もう相性としかいいようがないかもしれないですね。


この本には、男性は生物学的に弱いから甘やかされて育つとかありますが、今の時代にはそぐわないですよね。
人間として成人までに基本的なスキルを身につけておいて欲しいとおもいます。
(女性だって受験戦争で学歴をつけているんだからね)

まだまだ、未熟な夫が多い日本というのは変わらないかなぁ・・・・

ちなみに、この本は2004年出版です。
10年以上前でこの状態で、10年経った今、離婚率が上がっているのは、
この本にあるように男性の意識改革が進んでいないからでしょうね。

あ、マザコンは増える傾向にあるとも書かれていました


やっぱり、これからは、結婚前契約の事実婚が女性には一番いいのかも。