所帯をもって一人前

独り言です。


最近の悲惨な殺人事件の報道をみると、なんと無職男性の多いことかと思ってしまいます。
一体なんなんだろう?
無職女性が男性と同じぐらいの率で凄惨な殺人事件を起さないし。
男性の特性が関係しているのだろうな。


「所帯をもって一人前」と関係あるのか?


いやね、昔の人はちゃんと男性の危険な性質をわかっていたのかなとおもって。
男性にとって責任ある立場を持つことがその性質上、必要だということを。


過去に読んだ本にも、男性は困難に直面すると逃げるか暴力に頼るかになる傾向があるとあったように思います。

そういう性質をわかっているからこそ、
結婚し、妻子を養うという責任を親が、社会が男性に与えていたんだなと。


今や、男の子の親の意見として変な嫁がくるぐらいなら一生独身のほうがいいとか
いう意見も発言小町ではよくみます。
本当にいいの?と。
立派な仕事しているから大丈夫とはいえないリストラ社会。
病気になって退職したら?
仕事での役職って一生ものではないよね。


ネットでみたら、事件を起すと報道される前に会社をクビになるから無職がおおい
とかいう書き込みをみたけど、そうではないでしょ。
犯行当時の職業をあくまで報道しているとおもう。

資料を探してみました。


9.入所受刑者の就労状況(平成23年)
「殺人においては,無職の構成比は初入者,再入者共に7割を超えており」

とありますから。


そして、無職ということは、結婚はしていないよね。

同じ資料の一つ下の章に

10 入所受刑者の配偶関係
「殺人においては,初入者では未婚が,再入者では離別がそれぞれ半数近くを占めており(入所受刑者全体ではそれぞれ4割前後),配偶者のいる者の比率は初入者で3割を下回る程度,再入者で2割を超える程度である(入所受刑者全体では2割強)(法務省大臣官房司法法制部の資料による。)。」

となっている。
やっぱりね。
責任ある仕事、家庭への責任は男性の重大犯罪の抑止力になるのではないか。


未婚化がすすみ、少子化ばかりに目がむいているけど、
治安の維持も今後危ないだろうなぁ。
女性の社会進出はどんどん進むだろう。
そうなると職という椅子とりゲームであぶれる男性は増えるだろう。
男女平等から言えば、それは当たり前のことだから仕方ない。


そして、貧困の連鎖がはっきりしてくるだろうから、未婚化はもっともっと進むだろう。
相手の家をみて結婚しないというケースも今よりでてくるだろう。
中流家庭といわれた時代は本人同士の意思でよかったけどね。

そして離婚が簡単になってしまったから、簡単に妻子から逃げることができる。
これも問題よね。離婚しても妻子への責任はちゃんととらせないと(専業主婦の場合とくに)。


まぁ、無職男性が犯罪を犯すわけではないが、
無職男性は社会から孤立しがちであることはたしかだろう。
昔のように親戚や親の知人、近所の人が助け舟をだしにくい世の中になっているし。
国や自治体が、孤立しないよう社会に気軽に参加できる、家と外の垣根が低くなるように施策を練らないと。


男の子には責任を与える。
これかなり重要なのかもとおもった今日この頃です。


p.s
社会に適合できないから無職
そういう人だから女性とは結婚できない(逃げられる)
という見方もあるとはおもいます。
そこはわからないなぁ。上記資料では受刑者のうちの精神疾患の割合もあったけど
ほとんどは精神疾患なしでしたから。
ただ、前科の資料から暴力的・反社会的な傾向がもともとあったのかなとはおもいます。
男性の性質が強く現れている人なのか、個人差なのか。
そういうのを研究するのも興味深いです。



追記:
そういえばかわいい出来事を思い出しました
中学校のとき合唱コンクールがあって、指揮者を決めるのですが、
ちょっとつっぱていた子たちがすることになったのです。
いわゆる短ランのボンタンだった子たちなのです。
合唱コンクールでは服装も評価の対象なので、みんなでどうするんだろうね
と注目していたんですが、なんと、当日は普通の制服で登場
やっぱり責任感だったんでしょうね。
服装など態度はよくなかったけど、犯罪を起すような不良ではなかったのも
あるのですが、あのときはみんなで「へぇ」と思ってしまいました。